京橋クローバー歯科・矯正歯科 院長 小山 泰志

「歯の定期健診では何をするの?」

歯の定期健診では、虫歯や歯周病の兆候、詰め物・被せ物の状態、歯垢や歯石の付き方を確認します。必要に応じて、レントゲン撮影やクリーニング、歯磨き指導も行います。痛みがない方も対象で、受診間隔は半年を一つの目安に、お口の状態に合わせて決めます。

この記事を読むとわかること

  1. 健診で確認する項目 → 歯や歯茎のどこを診るのか、レントゲン撮影はどんなときに行うのかがわかります。
  2. 定期健診を受ける対象 → 症状がない方も含め、年齢や治療歴に応じて何を確認するかがわかります。
  3. 受診する時期の目安 → 次の健診までどれくらい空けてよいか、予約日を待たずに相談したいのはどんなときかがわかります。

健診の内容を知っておくと、当日の流れをイメージしやすくなり、気になることも相談しやすくなります。

 

歯の定期健診では何をチェックするの?

歯の定期健診では何をチェックするの?の図解

主に、虫歯の有無、歯茎の状態、治療済みの歯、歯垢や歯石の付き方を確認します。

詰め物をした歯も、周りに新たな虫歯ができることがあるため、確認の対象です。

まず、前回の受診から変わったことや、食事・歯磨きのときに気になることを伺います。
そのうえで、鏡では見えにくい歯と歯の間や、奥歯の周りも確認します。

チェック項目 確認すること
虫歯 歯の溝や歯と歯の間、詰め物の周りに虫歯を疑う変化がないか
歯茎 腫れや出血の有無、歯周ポケットの深さなど
詰め物・被せ物 欠けや外れかけ、周囲の歯や歯茎の変化がないか
歯垢・歯石 汚れが残りやすい場所や、歯石が付いている場所はどこか

歯周ポケットとは、歯と歯茎の境目にある溝のことです。深さだけでなく、検査時の出血なども合わせて歯茎の状態をみます。
「フロスがいつも同じ場所で引っかかる」「片側だけ食べ物が詰まる」といった小さな変化も、健診のはじめに伝えてください。

当院で確認する項目や受診の流れは、京橋クローバー歯科・矯正歯科の定期健診のご案内をご覧ください。

レントゲン撮影やクリーニングは毎回行いますか?

レントゲン撮影、クリーニングは必要に応じて行います

毎回同じ内容を行うわけではありません。検査や処置は、お口の状態や受診の目的に応じて選びます。

健診は状態を調べること、クリーニングは汚れを取り除くことが主な目的です。

目で見ただけでは判断しにくい場所があれば、レントゲンで詳しく調べることがあります。
磨き残しが気になるときは、汚れを取り除くだけでなく、どこに残りやすいのかを一緒に確認すると、自宅でのケアに役立ちます。

検査・ケア 行う目的
レントゲン撮影 歯と歯の間の虫歯や、歯を支える骨の状態などを調べる
歯垢の染め出し 磨き残しに色を付け、汚れが残りやすい場所を見つける
クリーニング・歯石除去 自宅の歯磨きでは落としきれない汚れや歯石を取り除く
歯磨き指導 歯ブラシの当て方や、フロス・歯間ブラシの使い方を確認する

クリーニングも希望する場合は、予約時に「健診と同じ日に受けられますか」と聞いておきましょう。
自治体の健診券を使う場合は、券の対象となる項目と、別途受ける検査や処置の有無を確認しておくと安心です。

歯科医院のクリーニングでどのような汚れを落とすのか、詳しくは歯医者で行うクリーニングの内容をご覧ください。

痛みがなくても定期健診を受けた方がいいですか?

痛みが無くても定期健診を受けましょう

子どもから大人まで、痛みや違和感がない方も対象です。治療が終わった方も、治療した歯とその周りを継続して確認します。

痛みの有無だけでは、虫歯や歯茎の変化を判断できません。

定期健診は、症状が出る前に変化を見つける機会です。
同じ健診でも、歯の生え変わりやこれまでの治療によって、重点を置く場所は異なります。

受ける方 特に確認したいこと
子ども 乳歯や生えたばかりの永久歯の虫歯、歯の生え変わり、仕上げ磨きの方法
症状のない大人 気づきにくい虫歯や歯茎の出血、磨き残しの傾向
虫歯や歯周病の治療を受けた方 治療した歯の周りに新たな虫歯がないか、歯茎が安定しているか

学校や職場の歯科健診で指摘を受けた場合は、結果票を持参すると確認すべき箇所が伝わりやすくなります。
「異常なし」だった場合も、歯科医院で相談したいことがあれば、次の学校や職場の健診まで待つ必要はありません。

お子さんの虫歯予防や歯の生え変わりについて相談したい方は、当院の小児歯科のご案内をご覧ください。

歯の定期健診は何か月ごとに受ければいいの?

次の検診はお口の状態に合わせて受ける

お口の状態が安定していれば、半年に1回が一つの目安です。歯周病治療後などは、より短い間隔で状態を確認する場合があります。

「次はいつ、何を確認するために受診するのか」を聞いておくと、通院を続けやすくなります。

受診間隔は、虫歯や歯周病の経過、毎日の歯磨きで汚れを落とせているかなどをもとに決めます。
半年はあくまで目安です。以下のように、今のお口の状態や症状に合わせて考えましょう。

お口の状態 次の受診時期の考え方
歯や歯茎の状態が安定している 半年を一つの目安に、次回の時期を相談する
歯周病治療後で、歯茎の状態や磨き残しが気になる 状態によっては1〜3か月ごとのメンテナンスを検討する
新たな痛み・腫れ・被せ物の外れがある 定期健診の予約日を待たず、歯科医院に連絡する

歯周病治療後のメンテナンスでは、治療前の歯周病の程度や、治療後の清掃状態も通院間隔を決める材料になります。
前回の受診から長く空いている方は、まず今の状態を確認し、その結果をもとに次回の時期を決めましょう。

症状がない時期も通う理由や、通院を続けるのが負担に感じられるときの考え方は、歯の定期健診を続ける意味と、通い方を見直すポイントで解説しています。

健診で虫歯や歯周病の疑いが見つかったらどうしたらいいの?

診断の結果に合わせて次の対応を決める

健診の結果に応じて、経過観察、詳しい検査、治療のいずれが必要かを歯科医師が判断します。

「どこに何が見つかったか」「次に何をするか」の二つを確認しましょう。

たとえば、歯の表面に穴が開く前の初期の変化であれば、ケアの方法を見直しながら経過を確認することがあります。見た目だけでは虫歯の範囲がわからない場合や、歯周病が疑われる場合は、詳しく調べてから対応を決めます。

「様子を見ましょう」と言われたら、どの歯を観察するのか、次に確認する時期はいつかを聞いてください。気になる場所を鏡や写真で示してもらうと、歯磨きのときにも意識しやすくなります。

健診で虫歯の疑いを指摘された方は、進行の程度に応じてどのような対応をするのか、虫歯の進行段階と当院の治療方法もご覧ください。

まとめ:歯の定期健診はいつ予約すればいいの?

気になる症状がなく、前回の受診から半年ほどたっているなら、定期健診を予約する一つのタイミングです。すでに担当医から次回の時期を案内されている方は、その間隔に沿って受診しましょう。

歯が痛い、歯茎が腫れた、詰め物が外れたときは、定期健診まで待たず、症状を伝えて予約してください。

歯の定期健診では、虫歯や歯周病の兆候を確認し、ご自身では気づきにくい磨き残しや治療済みの歯の変化も調べます。受診したら、「今日わかったこと」「自宅で気をつけること」「次に受診する時期」を聞いておきましょう。次の健診まで、何を意識して過ごせばよいかがわかります。

関連ページ:京橋クローバー歯科・矯正歯科の定期健診

参考文献・情報源

  • 公益社団法人 日本歯科医師会:
    歯科健診を定期的に受けよう
    ― 虫歯や歯茎の確認、歯磨き指導など、歯科健診の基本項目。
  • 公益社団法人 日本歯科医師会:
    定期健診に行こう!
    ― レントゲン撮影で確認できることや、歯垢の染め出し、セルフケア指導の内容。
  • 公益社団法人 日本歯科医師会:
    歯の学校「なぜ?なに?歯医者さん」
    ― 痛みや違和感がないときも、定期的に歯科医院を受診する理由と受診頻度の目安。
  • 厚生労働省:
    自治体が実施する歯周病健診について
    ― 問診や歯周ポケットの確認などの実施項目と、健診結果に応じた対応。
  • 厚生労働省「健康日本21アクション支援システム」:
    メインテナンス
    ― 歯周病治療後のメンテナンスの内容と、お口の状態に応じた通院間隔の決め方。

※本記事は上記の情報源などを参考に、一般の方にわかりやすい内容となるよう編集・構成しています。