
「マウスピース、なんだか口の中が落ち着かない…」そんなお悩み、ありませんか?
歯ぎしりの予防や矯正治療などで使われるマウスピース。見た目には分かりにくい治療ですが、実際に使ってみると「違和感が気になる」「うまく喋れない」「つけたまま眠れない」といった声を多く耳にします。
中には、「自分には合っていないのでは?」と不安になる患者さんもいらっしゃいます。しかしご安心ください。マウスピースの違和感はほとんどの場合、一時的なものであり、徐々に慣れていく方が大半です。
この記事では、「マウスピースの違和感に慣れるまでの期間」や「スムーズに慣れるためのコツ」などをわかりやすく解説していきます。日常生活で無理なく使い続けるためのヒントを一緒に見つけていきましょう。
目次
マウスピース装着時の「違和感」が気になる…

マウスピースを使い始めた多くの患者さんが最初に感じるのが「違和感」です。これは決して珍しいことではなく、誰にでも起こりうる自然な反応です。
マウスピースの違和感はほとんどの患者さんが感じるものです。
初めてマウスピースを装着すると、口の中に「異物が入っている」という感覚に戸惑う方が多くいらっしゃいます。この違和感は、装着初日から数日続くことがあり、人によっては喋りにくさや軽い痛み、唾液の量の増加なども感じられるかもしれません。
どんな時にどんな違和感が起こるの?

マウスピースを使い始めた際に感じる違和感にはいくつかの種類があり、起こるタイミングや状況も異なります。それぞれのケースに応じた対応を知ることで、不安を和らげることができます。
違和感の種類と起こる場面を知っておくことが大切です。
違和感は「痛み」だけでなく、「しゃべりづらさ」「口が乾く」「唾液が増える」といったさまざまな形で現れます。以下に主なパターンをご紹介します。
主な違和感とそのタイミング
装着直後の異物感
初めてマウスピースをつけた瞬間、口の中に何かが詰まっているような圧迫感を覚えることがあります。これは慣れれば感じにくくなるため、様子を見ながら短時間から装着を始めるのがおすすめです。
しゃべりにくさ・発音の違和感
特に透明なマウスピース矯正を始めたばかりの頃は、「サ行」や「タ行」などの発音がしにくくなることがあります。これは舌の動きに慣れていないためで、会話や音読を繰り返すことで改善します。
唾液が増える
マウスピースを「異物」と認識することで、唾液が一時的に多く分泌されることがあります。これは数日でおさまる傾向があり、飲み込むことを意識すればコントロール可能です。
歯の痛みや圧迫感
矯正用のマウスピースでは、歯を動かす力がかかるため、装着初日や交換時に「押されるような痛み」を感じることがあります。これは歯が動いている証拠でもありますが、強い痛みが続く場合は歯科医院に相談しましょう。
就寝中の不快感
ナイトガード(歯ぎしり防止用)の場合、寝返りの際に外れそうになる、違和感で目が覚めるなどのケースもあります。こちらも慣れとフィット感の調整が鍵になります。
このように、マウスピースの違和感は起こる場面によって種類が異なりますが、ほとんどのケースは「時間の経過」と「ちょっとした対策」で乗り越えられます。ご自身の感じている違和感が「普通の範囲内なのか」「調整が必要なのか」を知ることが、安心して治療を続けるための第一歩です。
慣れないと睡眠や日常生活に支障が出ることも

違和感が長引くと、睡眠の質が下がったり、集中力に影響するなど、日常生活にも支障が出てくる場合があります。
違和感が強いと、日常生活に悪影響を及ぼすことがあります。
特に就寝中にマウスピースを使用するナイトガードタイプの場合、違和感によって眠れない、途中で目が覚める、無意識に外してしまうといった問題が生じることもあります。放置すると治療の効果が出にくくなってしまうため、早期の対策が重要です。
「最初は違和感が強かったけれど…」多くの患者さんの声
実際に使用している患者さんの多くが「最初は辛かったけれど、2週間ほどで慣れた」と語っています。体験談からも分かるように、違和感は一時的なものです。
多くの患者さんは2週間ほどで慣れると実感しています。
例えば、ある患者さんは「初日は違和感で外してしまったけれど、1週間後には気にならなくなった」と話していました。別の患者さんは「最初の3日は睡眠が浅かったが、10日目には熟睡できるようになった」とのこと。このように、個人差はあるものの、適応できるケースが大半です。
マウスピースに慣れるための具体的なコツとは?

少しでも早くマウスピースに慣れるためには、生活の中でいくつかの工夫を取り入れることが効果的です。
コツを知れば、違和感は軽減できます。
以下の工夫を試してみましょう:
→ 最初は1~2時間から始めて、徐々に装着時間を延ばすとスムーズです。
→ 夜だけでなく、慣れるまでの期間は日中に試すことで感覚に慣れやすくなります。
→ 発音がしにくい場合は、声に出して読書するなどで口の動きに慣れる練習をしましょう。
→ 歯磨きとマウスピースの洗浄を徹底して、快適に装着できるようにすることも大切です。
これらのポイントを意識することで、口腔内の違和感が徐々に軽減され、スムーズに使用できるようになります。
違和感を軽減するためにできること
どうしても慣れないときには、歯科医院に相談することで解決の糸口が見つかることもあります。無理せず、快適さを追求することが重要です。
違和感が強い場合は、歯科医に相談を。
違和感の原因が「サイズ」や「形状」の問題である場合、微調整や再作製が必要なこともあります。また、マウスピースに傷や汚れがついていると装着時の不快感が増すため、定期的なチェックと清掃も重要です。違和感を我慢せず、早めに相談することが治療継続のカギとなります。
まずは相談から。焦らず、少しずつ慣れていきましょう
マウスピースの違和感は一時的なものであり、多くの患者さんが時間とともに慣れていきます。気になることがあれば、歯科医師に遠慮なく相談しましょう。
焦らず、歯科医と一緒に進めることが大切です。
慣れるまでの期間は個人差がありますが、1?2週間を目安に少しずつ適応していくことが可能です。装着を続けること自体が「慣れる」ための最も大切なステップですので、焦らずじっくり取り組みましょう。
まとめ
違和感は一時的、焦らず慣れていけば大丈夫です
マウスピースを初めて装着すると、口の中の違和感に戸惑うのは当然のことです。しかし、この違和感は多くの場合1?2週間程度で自然と軽減していきます。
慣れるまでのポイントは「無理をしないこと」「少しずつ使用時間を延ばすこと」「清潔に保つこと」。そして、どうしても違和感が続く場合には、我慢せずに歯科医院で相談することが大切です。
マウスピースは、正しく使えばお口の健康を守る大切なパートナー。焦らず、ゆっくりと付き合っていくことで、違和感のない快適な毎日が待っています。安心して治療を続けていきましょう。